映画「武士の家計簿」を見ました。
武士の家計簿は2010年12月4日に公開された映画ですので、かなり前の映画です。
江戸時代の終わりから、明治政府ができるまでの激動の時代で加賀藩御算用者(おさんようもの)が主人公の話です。
武士は武士でも、そろばん侍と言われ、身分も低く給料も低かったんです。
でも、時代の移り変わりにより、主人公の子供は出世していくことに。
「お家芸」こそが身を救うんだなって思うとともに、自分にとっての「お家芸」って何なのかなって考えた映画でした。
激動の時代を生き抜いた武士から、激動の現代を生き抜く知恵を拝借したので紹介します。
目次
「映画武士の家計簿(映画)」から学ぶ、特技を身につける重要性~幸せに働く工夫~
愚直に自分の役割を全うする姿勢
堺雅人さん演じる猪山直之はちょっと変わりものでしたが、そろばん侍として職務に打ち込みます。
まっすぐで、不正も見逃せず、あるべき姿を突き進んでいきます。
まっすぐすぎて上司たちに煙たがられ左遷されそうになるくらい。
最後は、不正が暴かれ、真っすぐだった猪山直之は左遷されることなく、出世することへ。
現在でも内部告発により様々な悪事がニュースに出てきています。
サラリーマンとして、地位や収入を失おうと悪事には手を染めたくないなと思ったストーリーでした。
たとえばれなくても、胸を張って生きられないんですよね。
子供の顔を真っすぐ見たい
猪山家に年収の2倍の借金があることが判明。
猪山直之は、家財を売り払い、借金の返済を行います。
商人から、「武士は体面を大切にする方が多いのに珍しいですね」と言われたとき
猪山直之は「私は体面より、生まれてくる子供と真っすぐ向き合える人でありたい」って言うんです。
ついつい周りからどんな風に見えるかを気にして、自分にとっての大切なものを大切にしないときがあるんですよね。
周囲がどのように思おうと、自分が大切にしたいものと大切にできる生き方をしたいなって思うシーンでした。
自分の運命に逆らう息子
直之の子である成之もそろばん侍に。
成之は、維新の動乱期を迎え、そろばん侍で人生を終えたくないと思い、加賀藩の兵士として徳川に味方し戦地に赴きます。
江戸時代は、お家芸を受けぎ、無事に役目をおえるだけ。
動乱期を迎え、自分で職業を選択できる可能性をしると、そろばん侍で終えたくない気持ちもわかります。
実際に、成之は自分の気持ちに従い行動します。
この時代に、親に逆らって自分の気持ちを大切にするってすごいことですよね。
この行動力が、成之への運命の扉をあけます。
お家芸に救われる息子
成之は戦争に参加したことで、猪山成之は明治政府の軍事指揮官・大村益次郎にヘッド・ハンティングされて兵部省入りします。
家をでて、成功を収めたいと思っていた成之は結果として、明治政府の要職として働けることに。
成之を救ったのは、お家芸であった計算できる能力だったんです。
まとめ
サラリーマンとしても、まずは目の前の仕事に打ち込み他人に負けないお家芸を磨くことが大切だなって思いました。
お家芸を身に着けると、異動により次の職務が与えられることになります。
そして、新しい職場で新しいお家芸を身に着ける。
きっと、磨いてきた知識やスキルが将来の自分を救うんだと思います。
私はいま労働組合の仕事をしていますが、営業時代に身に着けた人間関係の構築方法やプレゼンスキルなどが役に立っています。
今の仕事では、提案力やリーダーシップ、マネジメントなどを様々なことを学んでいます。
明治維新で働いた成之は年収3600円ともいわれていますが、金沢に残った成之のいとこたちは年収150万円だったとも。
今の仕事への取り組み方で、5年後10年後の年収が変わってくるんですよね。
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