室積光さんが書かれた「ドスコイ警備保障」を読みました。
この本は友人の勧めで読んだ小説なんですが、期待以上によかった。
期待以上なんて言うと友人に失礼ですが。
物語は軽快なテンポで物語がすすんでいくので、読みやすい。
ただテンポよく進むだけではなく、ポイントポイントでは登場人物のセリフや行動で心をぐっとつかまれます。
読み終わった後は、自分の生き方を考え始めたくらい影響を受けた本でした。
私は
かくさん
どうしたらもっと仕事を楽しめるのか?
今の私にできることはなんなのか?
と悩んでは、答えのでない毎日を送っていました。
この本を読んだ後はちょっとだけですが光が見えました。
少しだけでも光が見えると希望が湧くもんですね。
私みたいに生き方を悩んでいる人は多いと思います。
悩み多き人へオススメしたいので紹介しちゃいます。
目次
「ドスコイ警備保障(室積光)」書評:生き方に迷っている人におすすめの小説
本を手に取ったきっかけは?
この本は友人のオススメで読みました。
実は、私がブログを書くときに自分の気持ちを表現したいけどどうしたらいいかわからないという悩みを持っています。
このことを友人に相談した時に、オススメされたのがこの小説。
表現方法を学ぶはずの小説でしたが、内容に引き込まれて一気に読んでしまいました。
結果、表現方法について学ぶという当初の目的は果たせずじまい。
本の内容は?
引退した力士がもう一度活躍できるように警備会社を立ち上げるというお話です。
警備会社を立ち上げていく中で、様々な人間ドラマが繰り広げられます。
詳しい内容なぜひ本を読んで味わっていただきたい。
この小説の登場人物のキャラクターは愛すべき人ばかり。
こんな感じの友人いたな、私もこんな風に思っているよななんて感情移入しながら読み進められます。
特にキャリアウーマンの木原敦子の心で思っていることは、私が日頃心の中で思っていることと一緒で共感しながら読んでました。
きっと読んだ人は登場人物の誰か一人には感情移入してしまうと思います。
私の心に響いたところは?
さて、心に響いたところを紹介します。
私のお気に入りの登場人物は、劇団で芝居をしている丸田高広です。
小説にはちょっとだけしかでてこないんですが、存在感は抜群です。
生き方というか、考え方がカッコいい。
私が惚れたセリフはこちら。
ちょっと長いですけど、読んでみてください。
「お金は大事だよ、人間の一生を数字だけで表すとしたら、お金のことになるだろう、その人が何で稼いで、何に使ったということだ。俳優として稼ぐことは自分では決められない。もし君が『今日から僕は俳優としてのギャラしか受け取りません』と宣言したところで、三ヶ月で餓死するのがおちだ。だけれども俳優としての使い方なら今すぐできる。何で稼いだお金でも構わない。いい芝居や映画を観たり、コンサートに行ったり、バレエのレッスンを受けたり。俳優としての生き方にふさわしい使い方があるはずだよ」
どうです?
私はかっこいいサラリーマンになりたいと思ってます。
カッコいいサラリーマンになるために、凄いスキルを身につけて、複数の会社から仕事をもらい、数千万稼いでいるなんてイメージしてました。
経済的な成功こそが全てだと思い込んでいた私ですが、このセリフで気づかされました。
人生を豊かにするのは、使い方なんだと。
で、私のケースに当てはめると、カッコいいサラリーマンにふさわしいお金の使い方は何?ということに。
これまで考えてきてなかったので、どんな使い方がふさわしいのかまったく思いつきません。
家族と一緒に過ごすことに使うことなのか?
自己研鑽に使うことなのか?
イキイキする趣味に使うことなのか?
丸田高広のセリフを思い浮かべながら、考え続けてみます。
答えが出たときにはなれてるかな?
カッコいいアラフォーサラリーマンに。
まとめ
楽しく学べる小説、「ドスコイ警備保障」は生き方に悩んでいる人にオススメの本です。
読んでいる最中は楽しく、読み終わった後に悩みを解決するヒントをくれます。
いい本に出会えるって、幸せなことですね。
かくさん



