楡周平さんがかかれた「象の墓場」を読んだので紹介します。
帯にもかいてあるんですが、
「1つの産業が一瞬にして消えた」と。
アメリカの超優良企業が1つの革新的な技術で消えてしまうんです。
会社がなくなれば、働く場がなくなるます
サラリーマンにとっては死活問題なんですね。
そんなことを言っても私の会社は大丈夫と思っている人こそ読んで欲しい本です。
自分を守れるのは自分だけ。
最後の最後には、誰も助けてはくれません。
常に、働き方、稼ぎ方、生き方を考えて生きたいですね。
目次
象の墓場 by楡周平さん~大手企業サラリーマン必読!あなたの会社はいつなくなってもおかしくない~
あらすじ
1992年~2004年の超優良企業の物語。
自分たちの稼いでいる分野が技術革新でなくなることがわかっているなかで
利益を守りながらも、新分野に転換していくのか試行錯誤しています。
最後には、帯にもあるとおり、企業というか、産業が消えてしまいます。
変化にあるなかで、働く人と組織はどのように考え、行動するのか丁寧に書かれている本です。
サラリーマンとして心に留めておきたい言葉
ここでは、サラリーマンとして働くうえで心に刻んでおきたい言葉を紹介します。
会社が残るのと、仕事が残るのは別問題
会社があるかぎり、自分の仕事は必ずあるって思ってしまいがち。
しかし、会社の稼ぐ分野が変化したら、昔の分野で活躍している社員はいらないんです。
すると、技術革新によって会社はあっても自分の働く職場はなくなります。
そうすれば、早期退職、つまりリストラの対象です。
昔の分野でしか活躍できなければ、他の会社でも必要とされず、転職なんて難しくなります。
「会社さえあれば安心」って考えている人は、危ないですよ。
代わりが務まらない仕事なんて、会社のどこを探してもない
たとえリストラが行われても、自分は大丈夫だと思ってませんか。
過去の評価が良くても、一見自分だけにしかできない仕事をしているようでも、会社には自分の代わりはたくさんいます。
だからこそ、仕事を与えるときに、自分に振ってくるように変化していく必要があります。
社会や技術が変化すると、会社が社員に求めることは変わってきます。
新しいことをするときに選ばれ、成果を上げる人になっていなければ、雇用は保証されません。
私は替えが効かない社員なんで絶対に大丈夫なんて考えは、企業では通用しませんよ。
1つの革新的な技術の出現が超優良企業を短期間のうちに追い込む
優良企業だから定年まで会社があるという思い込みは危ないですね。
小説のモデルは「コダック」というアメリカの優良企業です。
12年の物語で、怒涛の変化があったのは最後の2~3年。
業界の流れを知らない社員からすれば、気がついたら企業が傾いていたって感覚でしょうね。
技術は常に進化しています。
そして、自分の企業がいつ革新的な技術でつぶれてしまうかなんてわかりません。
いつまでもあると思うな大企業。
だからこそ、大企業にいても、周囲にアンテナを張り、自ら変化し、どんなときでも雇われる能力を高めつづける必要があります。
保証された人生などどこにもない
大企業でも簡単につぶれかねない時代なんです。
就職さえすれば、定年なんて大丈夫という保証はありません。
変化が多い時代を、不安な時代と捉えるのか。
それとも、新しいことに挑戦できる時代と捉えるのか。
捉え方は、個々の自由。
どうせなら、新しいことに挑戦できる時代と捉え、いろんなことにチャレンジして、やりがいのある働き方をしたくありませんか?
まとめ
2016年6月に「日本再興戦略2016」の基本的な考え方が出されました。
その中で
「第4次産業革命が進行する中で、産業構造や就業構造は変革していかざるを得ない。
企業と個人の関係も変わらずを得ない。
技術や産業の変革に合わせて、人材育成や労働市場、働き方を積極的に変革していかなければ、
雇用機会は失われ、雇用所得は減少し、中間層が崩壊して二極化が極端に進んでしまう」
と記載されています。
国も産業や技術の変化に合わせ、変化しなければ雇用機会は失われると言っているんです。
事実、超優良企業も技術革新で簡単につぶれる時代。
優良企業がつぶれていく過程を知ることで、生き残るためのヒントをたくさんえることができます。
これからも、企業で働くサラリーマンとして活躍していきたい人にはぜひ読んで欲しい本です。
「象の墓場」をチェックしたいかたはこちら
もう1つ読んでみてはいかがですか?
・いつまでも会社があると思うなよ 川島高之著 ~今の働き方、生活に悩んでいるサラリーマンにおすすめ~
・「ちょっと今から仕事をやめてくる」北川恵海 〜仕事への関わりかたを見つめ直す小説〜
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